コーギー子犬を迎入れてからすぐにしつけをすることが大切です。子犬のときにしっかりとしつけをして覚えてもらうと後々飼い主の方が楽しく一緒に暮らすことができます。しつけができないと飼い主が困ることになります。
一般的に成犬になってからのしつけは子犬の3倍かかると言われております。この記事ではしつけの基本を具体的に教えることができるように、まとめましたので熟読しトライしていただきたいと思います。
コーギーは賢い犬種で教え甲斐がありますので楽しく繰り返しすることで理解します(個体差はあります)
しつけの前に信頼関係の構築
僕はしつけの大前提としてコーギーと飼い主の信頼関係がないと成立しないと考えております。信頼構築する上での適時は子犬を迎入れてからベストです。
- コーギーに名前を付けたら名前で呼んでコイ(オイデ)と言い同時にアイコンタクトする。コーギーが近くに来たらよしよし、いい子などと褒める。そして小さく刻んだ餌を少しだけあげる。これをある程度、間をおいてから繰り返すことでコイ(オイデ)と言えば来るように学習します。覚えたら毎回餌は必要ありません。
- コーギーをケージから出して遊ばせていると生活動線でいつの間に寝ていることがあります。このときは起こさないでコーギーをまたいで歩く。つまりコーギーはどこで寝ても安心だと思ってもらう。子犬のときはこの状態は良くありますので毎回またいで歩きましょう。
- コーギーが寝ているとき、食事中は邪魔をしないことです(人間と同じですね)
- 食事複数回であげる(定期でなくてもしつけの後でもOK)水はいつでも飲める状態です。
- おしっこ、うんちはすぐさま片付け新しいペットシーツに交換です。
- コーギーの名前を読んでよく話しかける(おはよう、おやすみ、トイレ、コイ、いい子、ダメなど)
- いけないことをしたときはコーギーの目を見て厳しく即だめと言う。良いことしたときといけないことしたときの区別をハッキリさせるのがポイント(時間をおかないこと/時間が経つとなぜ怒られたのか理解できません)
子犬の思考はとても単純で飼い主の指示でしたことで餌をもらい褒められると喜び学びます。この思考をさまざまなしつけに活用していきます。
生後3ヶ月位の子犬は人間1歳未満知能レベルと言われております。
しつけで成犬が集中できる時間は一般的に最大15分と、子犬の場合は5分と言われておりますので個体差はありますが犬の集中状態を見ながらしましょう。
オスワリ初級
「オスワリ」はしつけの基本のきです。コーギーとの生活の中であらゆる場面で活用していくことになる合図だからです。
- 散歩中、交差点などで一時停止(信号待ち)するときに「オスワリ」(制止)できないと事故になることもあります。
- 散歩中、他の犬とあったとき吠えたり、飛びついたりするときに「オスワリ」(制止)できないと危険です(相手にも迷惑がかかります)
- 散歩中小学生に触らせてと言われたとき「オスワリ」(制止)できないと危ないので触らせることができない(社会になれさせる意味でも子犬のときに飼い主以外と関わることは大事です)
- 動物病院で診察を待っているときも「オスワリ」(制止)できないと病院の外で待つことになります(我が家は散歩の途中に立ち寄ります/多少興奮気味ですけど待ってくれます)
日常生活でコーギーの思いのままにすることはよくありませんので、しっかりとしつけをして飼い主と主従関係をつくり、楽しい生活になるように頑張りましょう。
- 数個の餌を手に持って見せる(見せなくても餌の匂いでわかりますが)
- 餌を握ってコーギーの鼻先に持って行き「オスワリ」と何度も言い、次に餌を握った手をコーギーの頭の上の方へゆっくり移動します(このとき餌を握った手とコーギーの頭部から離さないこと)するとコーギーも餌につられて上を見ることでお尻が床に付き「オスワリ」の体勢になります。
- 成功したら即「ヨシ」「オスワリ」と何度も言い、手に持っていた餌をあげる。
- 次にハンドサインを覚えさせましょう。飼い主が手を使って指示をする行為です。オスワリが慣れてきたらコーギーの目の前で手を握り(グーチョキパーのグーの形)おすわりを何度も言うことで「オスワリ」ができたら餌をあげて褒めて覚えさせましょう。
オスワリ上級
「オスワリ」は飼い主の指示で座れば良いだけではありません。できれば飼い主が指示した位置に座らせることができれば合格です。
例えば飼い主の右横に座らせる、また左横に座らせるそして目の前に座らせるです。次に「オスワリ」したときに落ち着いて座っている状態(一瞬だけお尻が床に付くのは未完成です)
そして飼い主の指示があるのを座って待っていられる状態はパーフェクトです。
- 飼い主の指で右横を指して右横の位置に来るようにさせる(左横も同様です)右手に餌を握り人差し指で右横の下(床)を指すと寄ってきますのでその時はすぐさま褒めながら握っていた餌をあげる。
- 指示を待っている状態にするには「オスワリ」したら即コーギーを見ながら良い子、「オスワリ」などと話して飼い主に感心持たせて「オスワリ」の体勢を維持させる。オスワリを維持できたら数個の餌をあげる。これも繰り返すことで覚えます。
フセ
フセは日常生活であまり使われませんが無駄吠えしているとき、興奮して飛びつきを止めるときなどはフセを覚えさせることで効果的です。犬は「フセの体勢」で無駄吠えすることはできないので教えると役に立ちます。
- まず「オスワリ」をさせる。
- 数個の餌を握りしめた手をコーギーの口から少しだけ離して床(地面)に付けるとコーギーの口も床に付き体勢も低くなります。ふせと何度も言うこと忘れずに!
- このときお尻も床に付いている体勢つまり普段休んでいる状態にすることです。
- この体勢になったら握っていた餌をあげる。後ろ足だけが浮いている状態のときは軽くお尻を押してやり「フセ」を教えます。
- 他にも「フセ」の教え方がありますが我が家のコーギーはこの方法で早くマスターしました。
しつけで毎回餌をあげる必要はありません。餌をあげたら食事の量も減らしましょう(肥満防止)
マテ初級
コーギーとの生活で「マテ」が一番多い指示のように思います。食事前、しつけの前、行動を制止するとき、交差点での信号待ち、動物病院で診察を待つとき、散歩中のうんちの片付けるとき、散歩から帰ったときうんちの片付け、飲み水の交換のとき、散歩で家から出た直後など。
- 食事の餌を目の前にして手のひらを向けてマテを何度も言うことです。数秒待てたら「ヨシ」といって食べさせる。
- ときにはマテの時間を10秒位長くしてから「ヨシ」で食べさせる。つまり「ヨシ」の命令があったとき食べるようにすることです。
- 「マテ」を無視して食べようとするときは餌を取り上げます。食事前のマテは比較的早く覚えます。日常の生活でさまざまな場面で「マテ」を言いながら行動を繰り返していると自然に覚えてくれますよ。
マテ上級
「マテ」を指示したとき飼い主の「ヨシ」の命令があるまでその場で待つことができるとパーフェクトです。
- いつもいる部屋で「オスワリ」をさせて「マテ」を指示して飼い主はコーギーとの距離をあけて徐々に距離を長くして慣らしましょう。その際も「マテ」と何度も言いながらそして待てている状態でしたら良い子と褒めながら繰り返す(アイコンタクトも忘れずに)
- コーギーのマテの位置から飼い主が離れたときにコーギーも近寄るのでしたら50cmから1m位からの近距離で始めましょう。
何度も言いますが成功したときは褒めることです/成功体験は覚えが早いですよ
コイ/オイデ
これは根気がいるしつけです。リードを付けて餌を活用しながらのしつけは比較的簡単にコイと言えば来ます。コーギーが遊んでいるときに(長いリードを付けて)コイと言って呼び戻すことができればパーフェクトです。
- リードを付けて「マテ」「オスワリ」をさせます。
- 飼い主のリードが張るくらいまで後ろに下がります。
- 「コイ」と言う。
- 正面に来たら「ヨシ」と言い「オスワリ」を指示して座らせる(このときも即褒める/餌をあげることです)
- 来ないときはリードを引き寄せながら「コイ」という。
- 次は飼い主の横に来させる方法は片方の手で(指)で右横(左横)を指すことで覚えさせる。
- 室内での練習をしてから繰り返しできるようになったら屋外で練習しましょう。
- 屋外で練習をするときはコーギーにとって環境が変わり集中できないこともありますから十分注意してください。
- 僕は広場で10m位の長い紐をハーネスに結んで遊んでいました(ホームセンターで購入)10m位離れたらコーギーの名前を呼んで「コイ」と言い飼い主のところに来させる(走ってきますよ/このときはとてもかわいいです)
甘噛み
一般的に子犬の歯の生え替わりの時期のむずがゆさが原因と言われております。そして生後5ヶ月頃までで自然と終わります。但し、その時期を過ぎても甘噛みをするようでしたら遊びの一種になっている可能性もありますのでしつけをする必要があります。
・指を噛んできたら噛まれたままの指を一瞬、口の奥に入れて不快な思いをさせることです。
・このときはコーギーを見ないで違う方を見ながらすることです(無視/知らんふりして)
・また時間が経って噛んできたら同じことをする。繰り返すと噛むと嫌なことを学ぶために甘噛みはしなくなります。
・その後、コーギーが甘噛みを覚えたか試したことは、自分から指をコーギーの口に入れようとしましたが口を開けず噛みませんでした(^_^)
・我が家のコーギーは成犬になりましたが一切噛むことはしません。
さまざまな方法が提唱されています(叱る、音を鳴らす、痛みを与えるなど)が僕はこれが一番早く改善できました。勿論、個体により差はあると思いますが実行してみてください。
コーギーが窒息するようなことはNGです(飼い主も噛まれてけがしないように注意です)
噛んでも良いおもちゃを与えることも、そして引っ張り合いで遊ぶことも重要です。
犬のしつけは犬にとって不快なことを与えることで改善できることが多いので、このことをしつけの基本として覚えておくといいですよ(不快な思いとは叩く、叱る、蹴るなど虐待のようなことではありません)性格によっては萎縮してしまう場合もありますので愛情もってのしつけでコーギーも学ぶことになります。
しつけの大原則は良いこと悪いことをハッキリ指示すると理解してもらえます
曖昧な指示は理解できません
まとめ
「オスワリ」「フセ」「マテ」「コイ/オイデ」「甘噛み」など僕が実際に我が家のコーギーにした、しつけ方法です。ご参考にしていただいて合わないようであればオリジナルでも構いません。しつけ方法には正解はありませんのでコーギーにあった方法で教えて覚えさせましょう。個体差があり覚えの早い遅いはありますので楽しみながら教えることが大切ですよ。一般的に犬の平均寿命は約14年として寿命の半分は老犬期つまり高齢犬になりますのでアクティブに遊べるのは7年位なんです。ですからコーギーも楽しく飼い主も楽しく癒やされた暮らしをすることが重要なのです。
最後にしつけのポイント
- 命令はその場で(良いこと良くないことしたときはその瞬間)
- 短い言葉を使う(オスワリ、マテなど)
- 褒める、叱るの区別(ハッキリした言葉/良い子、ダメなど曖昧はNGです)アイコンタクトする
- 繰り返し(覚えるまで何回も/短時間で教える)
- 声をかける(おはよう、おやすみ良い子など)ちなみに僕は「今日は雨降りだから散歩行けないよ」などの言葉をかけると首をかしげます。コーギー自身で理解しようとしている仕草とも言われております。
- 遊びを通して上下関係を教える